CD
【しーでぃー】
【雑学大全2】 趣味 > 音楽
CD(コンパクト・ディスク)の円盤はプラスチックでできているのに、裏面は金属のような不思議な輝きを持っている。この輝きの正体はアルミニウムである。CDは一般的に上面から印刷層、保護層、記録層、樹脂層(プラスチック基板)という構造になっているが、このうちの記録層にはアルミニウムが蒸着(加熱し気化させて付着させること)されている。これが光沢を放っているというわけだ。この記録層のアルミニウムには、無数の「ピット」という凹みが刻まれている。これがCDの情報である。CDを読み取る機械は、光をこの記録層に当てて反射する光によって情報を読み取るが、ピットの部分からは光が反射しない。つまり反射すれば「1」、反射しなければ「0」というデジタル信号になっているわけである。そして反射した光はフォトダイオードという素子によって電気(電荷)に変換され、その電気が音を再生したり、画像をパソコン上にあらわしたりするのである。最近ではこの記録層に書き込みが可能なCD?Rが当たり前のように使われているが、こちらは記録層にアルミニウムではなく有機色素の膜を使っている。有機色素の膜にレーザー光を当て、熱して除去することでピットをつくるのである。また、書き込みと消去を繰り返すことができるCD?RWは、記録層にレーザー光で結晶構造を変えられる素子が使われている。ちなみにDVD(デジタル・バーサタイル・ディスク)の構造も基本的にはCDと同じであるが、CDよりも高密度でピットをつくれる記録層を持っているため大容量の記録が可能なのだ。さらに話題のBD(ブルーレイ・ディスク)は、DVDよりももっと高密度の記録層を持ち、これまでの赤外線レーザーよりも反射性能のよい青紫色レーザーを使うことで、DVDの五倍の記録ができる。
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「雑学大全2」東京雑学研究会 |
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浜の真砂は尽きるとも,世に雑学の種は尽きまじ。新たな1000項目で帰ってきた,知的好奇心をそそる雑学の集大成第2弾。 |
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