原稿用紙
【げんこうようし】
【雑学大全2】 生活 > モノ
小学生や中学生のとき、夏休みの読書感想文などを書かされた原稿用紙。この原稿用紙の中央には、リボンのような模様が入っている。最近では、入っていないものもあるが、入っているのが一般的だ。模様の名は「魚尾」という。読んで字のごとく、この模様が魚の尻尾に似ていることから、そう呼ばれるようになった。魚尾は、中国の南宋時代の書物にはついていたというから、その起源はかなり古いようだ。なぜ魚の尻尾をかたどったのかはわかっていないが、その役目ははっきりしている。原稿用紙を半分に折って閉じるとき、両端がぴったり合うように折るための印である。この魚尾に合わせて折れば、スムーズに二つ折りができるというわけだ。このほか、内容証明郵便の用紙や罫紙にも魚尾がついていることがある。ちなみに用紙によっては、魚尾が上だけでなく下についている場合もある。上についている魚尾を「上魚尾」、下についている魚尾を「下魚尾」という。いまでは、パソコンが普及したために、原稿用紙を使う機会は少なくなってしまった。原稿用紙の枚数で文字量を数えなくても、画面上ですぐにわかる。便利な反面、魚尾のような便利さと遊び心を備えた心配りが廃れていくのは、少々残念な気もする。
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【この辞典の書籍版説明】
「雑学大全2」東京雑学研究会 |
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浜の真砂は尽きるとも,世に雑学の種は尽きまじ。新たな1000項目で帰ってきた,知的好奇心をそそる雑学の集大成第2弾。 |
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