侍ジャパン(2013年)
【さむらいじゃぱん】
【時事用語のABC】 スポーツ > 野球
野球の国・地域別対抗戦、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表チームの愛称。
かつての野球日本代表は、2006年の第1回WBCの「王ジャパン」、08年北京五輪の「星野ジャパン」といったように、時の監督の名前を冠に就けた通称がマスコミで使われることが多かった。しかし09年第2回WBC代表を率いた原辰徳監督の要望で代表チームの新たな愛称づくりを日本プロ野球組織(NPB)に提案。原監督は「ファンは私を応援するわけではないし、選手も私のためにがんばるわけではない」と申し入れ(09年1月30日・日本経済新聞)、NPBと電通が折衝した結果、「SAMURAI JAPAN(サムライジャパン)」に決まった。
08年11月、原監督の就任会見時に発表され、「日本の野球には礼に始まり礼に終わるというような武士道が入っている」(原監督)とネーミングに込めた思いも披露。翌年の第2回大会で連覇を遂げた。
「侍ジャパン」は電通が商標登録しているが、男子ホッケー代表も先に「サムライ」で商標登録しており、日本ホッケー協会がNPBの発表後に異議を唱えたことがあった。
観客動員の落ち込みが続くプロ野球にとって「侍ジャパン」は野球人気復活の起爆剤的なコンテンツと期待され、12年から常設化。同年3月には第1弾として東日本大震災の復興支援試合となる台湾戦を行った。ところがWBC開催時の代表チームのスポンサー権は米大リーグ側に帰属しており、これを問題視する日本プロ野球選手会が一時、WBC不参加を表明。その後、WBC大会前の強化試合などで大会公式ロゴを使わなければ独自のスポンサー権が日本側にあると確認されたことで参加問題は決着した。
13年3月の第3回WBCでは、山本浩二監督率いる侍ジャパンは3連覇を目指して戦った。
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