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大鵬
【たいほう】

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 大鵬(本名・納谷幸喜 1940年5月29日~2013年1月19日)は元大相撲力士。史上最多の32度の優勝を誇るなど戦後の相撲界を代表する横綱として活躍した。
 身長187センチ。父はウクライナ人のマルキャン・ボリシコ、母は日本人の納谷キヨ。日本領時代の樺太(現サハリン)生まれで、5歳で母と北海道に引き揚げ。1956年、16歳で二所ノ関部屋に入門、同年秋場所で初土俵を踏んだ。59年夏場所で十両に昇進し、60年初場所で新入幕。この年、前頭13から関脇まで瞬く間に上り詰め、九州場所で初優勝を遂げた。

 翌年の初場所は大関として迎え、同年の秋場所で3度目の優勝。21歳3カ月の若さで横綱に昇進した。
 「得意の左四つになってからジワジワと相手を追い詰める安定した取り口」が持ち味(2013年1月19日・産経新聞)。ライバルの横綱・柏戸と双璧をなす「柏鵬(はくほう)時代」を築き、歴代最多の優勝32回、6連覇2回、45連勝など数々の記録を打ち立てた。
 無類の強さと端正な顔立ちから国民的な人気を誇り、当時の子供たちの好物をさして「巨人・大鵬・卵焼き」と言われた。
 1971年の初場所は14勝1敗で32度目の優勝を遂げたが、夏場所中に引退。通算872勝182敗136休、幕内746勝144敗136休。敢闘賞2回、技能賞1回。

 長年の功労により一代年寄り「大鵬」を贈られ、引退後は大鵬部屋を創立。77年に脳梗塞で倒れたが、リハビリから復帰を果たし、関脇巨砲(おおづつ)らを育てた。
 日本相撲協会では、理事として地方場所部長、教習所長公傷認定委員などを歴任。2005年、65歳で協会を定年退職し、相撲博物館長に就任。部屋は娘婿の大嶽親方(元関脇・貴闘力)に譲った。
 ただ、後年は弟子の不祥事が相次いだ。ロシア・北オセチア共和国から招いた露鵬が08年、弟の白露山とともにドーピング検査で大麻の陽性反応が出て協会を解雇。10年には大嶽親方が野球賭博に関与したとして解雇された。09年、相撲界で初の文化功労者に選出。13年1月19日、心室頻拍により72歳で死去した。
 九重親方(元横綱・千代の富士)は大鵬に次ぐ31度の優勝記録を持つが、報道陣に「ほど遠い1回(の差)ですよ。誰もが成し遂げられない偉大な歴史です」と、昭和の大横綱をしのんだ。


時事用語のABC
「時事用語のABC」
JLogosID : 14820744


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編集: 時事用語ABC編集部
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