円キャリー取引
【えん・きゃりー・とりひき】
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低金利の日本円を借りて高金利の通貨で運用する取引
比較的低い金利水準にある日本円を借り入れ、アメリカ・ドルなど比較的高い金利水準にある通貨で株式や債券といった金融商品に投資すること。通常の投資利益に金利差を上乗せすることで高い収益を上げることができる。
日本の政策金利は、2月に開かれた日本銀行の金融政策決定会合で引き上げられた水準で0.50%にとどまっている。他方、アメリカの政策金利は5.25%と依然として大きな金利差が存在している。
最近の為替相場は、円キャリー取引に起因するとみられる円売り・ドル買いの取引が活発化し、円安傾向が続いていた。円安は日本の輸出産業にとって売上増に結びつくため、企業業績の向上とともに株価を押し上げる要因のひとつだった。
一方、中国の上海株式市場を発端とする世界的な株価の急落を受け、円キャリー取引を解消する動きが強まっている。直近の最安値で1ドル=122円台だった円相場は、116円台まで急速に円高が進んだ。円高による輸出企業の業績悪化が懸念されることから、日本の株式市場では戻りが弱いとも指摘されている。
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