クーデター
【くーでたー】
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非合法的な手段によって政権を掌握すること
武力を行使するなど非合法的な手段によって現行の政府を倒し、政治的権力を奪い取ること。政権内の軍部が暴走する例が多い。フランス語で「国家に対する不意打ち」という意味がある。
議会制民主主義を取り入れる現代国家では、国民主権の観点から、選挙で政権を選ぶ機会を国民に与えている。そのため、クーデターのように選挙によらない政権交代は民主的ではないと考えられるが、クーデターによって樹立された政権がその後の国家を統治するミャンマー(旧ビルマ)のような例も見られる。
タイで19日、タクシン政権を批判する陸軍がクーデターを起こした。クーデターで中心的役割を果たした陸軍のソンティ司令官はタイ憲法の効力を停止させ、民主改革評議会を組織して、プミポン国王の支持を得た上で民主的な政権への移行を目指している。
タイでは、タクシン首相の一族による不透明な株取引をきっかけに政治が混乱し、議会の解散を受けて実施された総選挙は、野党の呼びかけで大量の白票が投じられるなどしたため憲法裁判所から選挙無効の判断が出ていた。
クーデターの発生時、国連総会に出席するためにニューヨークに滞在していたタクシン首相は、ロンドンで亡命状態を余儀なくされている。タイでの軍部によるクーデターは1991年以来15年ぶり。
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