緊急地震速報
【きんきゅう・じしん・そくほう】
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地震の発生に関する気象庁の緊急リアルタイム情報
地震が発生したとき、付近の地震計で観測したデータから震源と地震の規模を推定し、各地における震動の到達時刻と震度を迅速に知らせる。地震の初期微動であるP波を感知することで、主要動のS波が到達するまでに避難行動などの対応を可能にする。
緊急地震速報を受け取ると、運行中の列車を停止させたり、エレベータを最寄りの階に停止させるといった危険を回避するための自動制御ができるようになる。
ただし、緊急地震速報の発信から大きな揺れが到達するまでは秒単位しかなく、震源に近いところでは、情報の提供が間に合わないこともあるので、注意が必要だ。また、誤報の可能性もあるので、情報の限界を理解したうえで利用する慎重さが求められる。
2006年8月から本格的に緊急地震速報の運用が始まったが、情報提供の対象は気象庁に申請した事業者に限られている。テレビなどのメディアを通じた一般向けの情報提供は、混乱を生じないように情報提供の方法を検討した上で、来春をめどに始める予定となっている。
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