首相官邸
【しゅしょうかんてい】
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内閣総理大臣(首相)の職務遂行の拠点となる建物
国会議事堂や各省庁のビルが建ち連ねる霞ヶ関の近くにある首相の仕事場。所在地は永田町。閣議や懇談会、内閣官房長官の記者会見などが行われる。2002年4月30日から新しい首相官邸が動き出した。
1929年に建設された以前の首相官邸は、建物自体の老朽化が進み、この時代には使いにくいものになっていた。そこで、1987年、当時の中曽根内閣は、首相官邸の建て替えを閣議決定し、2002年に入ってようやく新しい首相官邸が完成した。
新首相官邸は、アメリカのホワイトハウスがモデルとなっていて、屋上に2か所のヘリポートが設けられたのをはじめ、これまでになかった広い庭がついたのが特徴だ。首相の執務室は最上階の5階にあり、4階には閣議室などが置かれている。また、地下1階には危機管理センターが設けられ、非常事態に備えている。
一方、首相官邸に隣接する首相公邸は、首相のプライベートな生活のために用意されている。現在の小泉首相は、官邸と公邸が結ばれた渡り廊下を通って、それぞれの建物に行き来している。これまで使われていた首相官邸は、2年後をめどに首相公邸に建て替えられる予定だ。
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