通貨スワップ
【つうかすわっぷ】
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緊急のときに2国間で通貨を融通し合うこと
外国為替相場において、自国の通貨の暴落というような緊急事態が発生したとき、あらかじめ協定を結んだ相手国との間で、自国通貨と引き換えに相手国の通貨を融通してもらうことをいう。
各国の中央銀行は、外国為替市場の安定を図るために、外国の通貨をもっていることが多い。例えば、日本銀行の場合、急激な円安という緊急事態が起これば、手持ちのドルを売って円を買い上げ、行き過ぎた為替相場の暴走に一定の歯止めをかけることができる。
しかし、ある程度の外貨を持っていないと市場介入の効果がないので、あらかじめ協定を結んでおき、必要なときに融通し合えばよい。
タイの通貨「バーツ」の暴落に始まった1997年のアジア通貨危機を教訓に、2000年5月にチェンマイで通貨スワップに関する合意ができた。この「チェンマイ・イニシアティブ」には、ASEAN加盟国と中国、韓国、日本の東アジア経済圏で互いの通貨スワップ協定を広げていくことが盛り込まれている。
日本は、すでに韓国、タイ、フィリピン、マレーシアとの間で個別に通貨スワップ協定を締結している。今回、中国が加わったことで、5か国目の協定締結となった。
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