梅花むらさめ[小山梅花堂]
【ばいかむらさめ】
【全国五つ星の手土産】 近畿 > 大阪府
城下町岸和田で天保10年(1839)に創業。長く藩の御用菓子司を務めた老舗で、代表銘菓の梅花むらさめは、藩主にたいそう喜ばれた献上菓子であった。和菓子において村雨とは一般的に、そぼろ様の蒸した生地のことで、崩れるような口溶けのよさが特徴。梅花むらさめも、小豆餡と米の粉を蒸し、そぼろにして棹物に仕立てたもので、上に小豆の粒を散らし梅の花に見立てている。ほろほろとした口当たりに、甘みもあっさりとして、小豆の香りもほのか。
製法へのこだわりは深い。繊細な菓子だけに、その日の天候で仕上がりが変わってくるので、毎日細かく工夫して、創業当時より代々受け継がれてきた味を守り続けているのだという。「機械による製造が進む今の時代にも手作りにこだわっていきたい」と店主。ほかに、岸和田の名所の焼印が楽しい名勝煎餅、岸和田城を模した城下町最中なども、手みやげにふさわしい。
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【この辞典の書籍版説明】
「5つ星の手土産」岸 朝子/選 |
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料理記者歴50年の岸朝子が全国津々浦々の土産銘菓を,伝統,味,地元定着度,地元推奨度,全国的知名度などの観点から厳選して紹介する,まさに日本国民必携の永久保存版手みやげ大全。 |
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出版社:
全国五つ星の手土産[link] |