乃し梅[乃し梅本舗佐藤屋]
【のしうめ】
【全国五つ星の手土産】 北海道・東北 > 山形県
江戸時代中期に山形藩の御典医・小林玄端が長崎留学の折、梅肉を使った漢方薬の製法を学び、それが藩内で梅菓子にと発展したのが半生菓子ののし梅だ。当時山形では、名産の紅花から紅を作る際に梅の酸が必要とされ、梅栽培が盛んだった。この豊富に梅が取れたことが、梅菓子の根付いた一因ともいわれる。
山形を代表する歴史的銘菓だが、中でも乃し梅の名で知られるのが、文政4年(1821)創業の佐藤屋。代々佐藤松兵衛を継いでおり、現当主で七代目を数える老舗中の老舗だ。地元産の完熟梅を裏ごしし、寒天、水飴、グラニュー糖を加え、薄く延ばして乾燥させた乃し梅は、梅のほどよい酸味とほんのりとした甘み、なめらかな舌ざわりともに優れた一品だ。乃し梅を丸い形にし、おぼろ煎餅で挟んだまゆはき、乃し梅の製法を生かし、グラニュー糖をまぶした梅しぐれも評判。ほか和洋菓子も多彩に揃う。
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【この辞典の書籍版説明】
「5つ星の手土産」岸 朝子/選 |
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料理記者歴50年の岸朝子が全国津々浦々の土産銘菓を,伝統,味,地元定着度,地元推奨度,全国的知名度などの観点から厳選して紹介する,まさに日本国民必携の永久保存版手みやげ大全。 |
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全国五つ星の手土産[link] |