駒形どぜう
【こまかたどじょう】
【東京五つ星の鰻と天麩羅】 泥鰌の名店厳選5軒 > 台東区
江戸の大店を思わせる出桁造りの建物は、昭和39年の再建ながらすっかり古格を帯びて、いかにも享和元年(1801)創業の老舗にふさわしい。1階大広間は、大勢の客が一緒に座る昔ながらの入り込み席。2階には数寄屋風や掘りごたつの座敷があって、外観も店内も江戸情緒にあふれている。
店で用いる大分県宇佐市院内産のどじょうは、温泉で育てるため骨がやわらかく、安全性も高い。米は宮城県登米産の無農薬栽培のひとめぼれ、味噌は江戸甘味噌と京都の赤味噌を合わせるなど、食材へのこだわりは並々ならない。
6代目越後屋助七を名乗る現当主は「うちには『丸どじょうだけを使うべし、暖簾を外に出すべからず、武道すべからず』という家訓があるんです。でも渋谷の宇田川町に支店を出してますし、骨を抜いたどじょうも使ってますから」今でも守られているのは「武道すべからず」だけ、と笑う。とはいえ家訓にはないけれど、建物と味は昔ながらを守っていきたいという。
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【この辞典の書籍版説明】
「東京五つ星の鰻と天麩羅」見田盛夫/選 |
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鰻の石ばし,色川,宮川,野田岩,安斎,天麩羅のみかわ,山の上,近藤,天政,中清など,都内と近県の102の老舗・名店を料理批評家・見田盛夫が厳選。 |
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出版社:
東京五つ星の鰻と天麩羅[link] |