赤坂 花むら
【あかさか はなむら】
【東京五つ星の鰻と天麩羅】 天麩羅の名店厳選52軒 > 港区

赤坂の静かな路地に一軒家を構える、大正10年(1921)創業の老舗。新聞記者だった初代は、趣味の食べ歩きが高じて店を始め、その後、多くの天ぷら店のバイブルともなった『天ぷら~材料と揚げ方のコツ~』や『天ぷら奥義』(ともに婦人画報社)を著した。
その祖父に味のセンスを見込まれ、「小さいころから連れられて、各地の料理を食べ歩きました」と話す3代目の川部幸二さんも、業界では知らぬ人のない名人だ。
築30年余の店は1階も2階も掘りごたつ式のカウンター席。「大切なのは油の温度、衣、素材でしょうか」。川部さんは、築地から仕入れて丁寧に下ごしらえした旬の素材を、鮮度のいい太白胡麻油で揚げていく。コースの内容は季節によって変わり、春は九州天草産の才巻海老、江戸前のきすとはぜ、穴子に加え、春が旬の宮城松島産のしらうおなど。衣は硬すぎることなく、ふんわりと上品に魚介の旨みを包み込む。
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【この辞典の書籍版説明】
「東京五つ星の鰻と天麩羅」見田盛夫/選 |
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鰻の石ばし,色川,宮川,野田岩,安斎,天麩羅のみかわ,山の上,近藤,天政,中清など,都内と近県の102の老舗・名店を料理批評家・見田盛夫が厳選。 |
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出版社:
東京五つ星の鰻と天麩羅[link] |