天ぷら すず航
【てんぷら すずこう】
【東京五つ星の鰻と天麩羅】 天麩羅の名店厳選52軒 > 中央区

「30年かかりましたが、やっと自分の店がもてました」と話す店主の鈴木晴也さんは、高校卒業後和食を勉強し、その後、丸ビル内にある「天政」で天ぷらの修業に励み、平成17年秋に独立した。道に面して葭簀を下ろした粋な外観の店内には、9人がけの半楕円のカウンターと、掘りごたつ式の個室がある。
品書きは昼夜ともコースが中心。天つゆとともに添えられる塩はこの店の自慢だ。水に浸した沖縄産の海塩を水分がなくなるまで炒ってからあたり鉢ですり、さらに裏漉しする。こうした手間をかけることで塩の角が取れ、甘みが増すという。きめの細かい塩はなるほど口当たりがいい。油をこまめに交換しながら揚げる天ぷらは、薄い衣に包まれてふっくら、ほんのり胡麻が香る。
店名の「すず航」には、〝荒波にもまれて航海する船〟のようにどんな困難にも打ち勝ってゆきたいという、鈴木さんの初心が込められている。今、鈴木丸は順風に乗って航海中だ。
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【この辞典の書籍版説明】
「東京五つ星の鰻と天麩羅」見田盛夫/選 |
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鰻の石ばし,色川,宮川,野田岩,安斎,天麩羅のみかわ,山の上,近藤,天政,中清など,都内と近県の102の老舗・名店を料理批評家・見田盛夫が厳選。 |
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出版社:
東京五つ星の鰻と天麩羅[link] |