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マンホール①
【東京雑学研究会編】

雑学大全そーだったんだ! > 由来

マンホールのふたの形はいろいろあった方がデザイン的にも楽しいと思うのだが、なぜかほとんどが丸い。しかし、これにはちゃんとしたわけがある。
マンホールのふたが丸い理由は、安全性を考えてのことだ。丸いふたは、ほかの形に比べて落ちにくい。
例えば、最もありそうな正方形だと、きちんとふたがはまっているときは問題ないが、ふたを入れ直すとき、穴の対角線方向に立てて入れるとスポンと穴の中に落っこちてしまう。三角形、五角形などでも同じことが起きる。
まとめていえば、穴の最大径より短い辺や径のある形のふただと、穴に落ちてしまう可能性があるということだ。
その点、すべての直径が等しい円形、丸いふたならそんな心配はない。そういうわけで、ほとんどのマンホールのふたは丸いのだ。
もっとも最近では、デザインを優先して四角形などのマンホールのふたも増えてきた。ただし、この場合は必ず、ちょうつがいで一か所を固定している。水道の地下栓は、みな四角形だ。
また、ほとんどのマンホールのふたには模様があるが、これは滑り止めの役割もしている。業界で「JIS規格模様」と呼ばれる模様があるが、これはJISの規格構造にそって描かれた下水用マンホールのふたの模様をいう。規格があるといっても模様に制限はなく、各自治体などが思い思いデザインをあしらっている。


東京書籍
「雑学大全」
JLogosID : 14820744


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編集: 東京雑学研究会
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収録数: 1000696
サイズ: 26x19x4cm
発売日: 2004年8月
ISBN: 978-4487799473