宝石
【東京雑学研究会編】
【雑学大全】 生活 > モノ
古代社会では、物の重さを測るときに、種や穀物を使っていた。なぜなら、それらは大きさや重さがほぼ均一なので、誤差が少なくなるからである。
宝石の重量を表すカラットもまた、そうして生まれた単位である。
古代アフリカでも、ダイヤモンドのような小さくてしかも価値あるものを測るときには、種を用いていた。それはイナゴ豆の実だったのである。それを分銅がわりにして、一個分、二個分と測ったのであろう。
このイナゴマメは、ギリシア語でケラーティオン(keration)、アフリカの現地ではキラトやカラトと呼ばれていた。そこから、カラットという単位が誕生したのである。
そのイナゴマメの一個はだいたいが〇・二グラムだったが、ヨーロッパでもその単位のまま広がっていったのである。
一個が〇・二グラムと定められたのは一九〇七(明治四〇)年のことである。単位はctあるいはKと表される。
また、カラットは金の純度の表現にも用いられ、Kまたはktで表される。純金を24Kとして、それを基準にした純度の比率にカラットをつけてしめす。例えば、純度が750/1000の場合は、18/24となり18Kという。これは一般に18金と呼ばれているものである。
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【この辞典の書籍版説明】
「雑学大全」東京雑学研究会 |
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