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フランシスコ・ザビエル
【東京雑学研究会編】

雑学大全ヒトの不思議 > 人物

キリスト教布教のために故郷スペインを出て、東洋を歴訪し、マラッカ滞在中に日本人と出会ったことをきっかけに、一五四九(天文一八)年に日本を訪れたフランシスコ・ザビエル。日本におけるキリスト教伝道の祖ともいえる人物で、京都をはじめ、鹿児島、平戸、山口、豊後(大分)に足跡を残している。
日本滞在中に彼が、故国や所属していたイエズス会に書き送った手紙から、当時の日本の様子を知ることができる。
その中に「食物は、麦もあり、野菜もあり、そのほかあまり力のない食物があるけれども、主食は米で、その米から酒を造る。その酒は少なくて貴重だ」といった内容の一通がある。
当時は戦乱の世。主食にする米の田んぼを荒らされないよう守るのに、農民たちが必死だったことを思えば、酒の貴重さもわかるというものだ。
それでも、遠来の外国からの客であれば、行く先々で酒の一杯もふるまわれたことだろう。彼の伝道により一〇〇〇人は改宗したといわれ、豊後の大友氏のようなキリシタン大名も生まれている。宴席に招かれたことだってあったはずだ。ザビエルは、日本にはじめてワインをもたらしたと伝えられるほどの人物。おそらくは日本酒を口にしてみたことだろう


東京書籍
「雑学大全」
JLogosID : 14820744


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編集: 東京雑学研究会
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サイズ: 26x19x4cm
発売日: 2004年8月
ISBN: 978-4487799473