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彼岸花
【東京雑学研究会編】

雑学大全生物の不思議 > 植物

九月下旬、秋の深まりとともに、鮮やかな赤い花を咲かす彼岸花。秋の彼岸の頃に咲くので、その名がついた。
高さ約三〇センチの花茎を伸ばし、土手や田などに群生する。
さて、この彼岸花、彼岸というのが仏語であるため、それにまつわるさまざまな異名を持っているのだ。「マンジュシャゲ(曼珠沙華)」という呼び方はご存じの方も多いだろう。これは梵語(サンスクリット)の音訳で、「美しい赤い花」という意味。
そのほか、彼岸から連想して「仏花」「お盆花」の異名もある。さらに、墓地などにもよく自生するため「葬式花」、はたまた「死人花」「地獄花」「幽霊花」「はね血草」といったおぞましい呼ばれ方まである
また、鱗茎に毒性のあるアルカロイドを含んでいるところから、「毒花」「疫病花」「耳欠花」「手腐花」「舌曲がり」などという、ありがたくないものから、「カミソリ花」なる迫力ある別名もある。
ただ有毒植物とはいえ、アルカロイド成分は薬用に利用されることもある。
鱗茎はまた、多量のデンプンを含むため、すって水にさらし毒性を除去すれば、飢饉などの非常食にもされた。そんなわけで、鱗茎を「シロチイモ」「シログワイ」「ケナシイモ」などと呼んだ地方もあったようだ
一方、子どもの遊びからイメージされた異名もあるのでつけ加えておこう。「かんざし花」「かざり花」「勲章花」「数珠花」などがそれであるが、先に紹介した名前とは似ても似つかぬ、なんとかわいらしい呼び名であることか。
これらはほんの一例にすぎない。彼岸花の異名は、ざっと一〇〇〇以上あるということだ。


東京書籍
「雑学大全」
JLogosID : 14820744


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編集: 東京雑学研究会
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発売日: 2004年8月
ISBN: 978-4487799473