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妊娠①
【東京雑学研究会編】

雑学大全ヒトの不思議 > 子供

「これは、お腹にいる赤ちゃんの分」などといいながら、一切れだけ残ったカステラを遠慮なくいただく。ちょっと小腹がすくと、「赤ちゃんが欲しがっているんだ」とばかりおにぎりを一つ食べる
最近はマタニティ指導教室も開かれて、妊婦教育が行き届くようになったから、妊娠による体重増加の危険は、たいていの妊婦は心得ている。
太りすぎは、妊娠中毒症の原因となり、胎盤機能が低下して未熟児出産の可能性高まる。胎児に危険なばかりか、母体が生命の危機にさらされることにもなる。肥満のために妊娠中毒症にかかる確率は、二〇%と高いのである
ほかにも、産道に脂肪がつくため、出産時に赤ちゃんの通り道が狭くなって帝王切開をしなければならないとか、胎児が育ちすぎるとお産にかかる時間が長引くなど、いいことは一つもない。
戦中戦後の食糧難の時代なら、妊婦は栄養を摂る必要が確かにあったが、飽食の時代の今、医師の指導どおりの体重を保つようにしたい。その理想とは、体重増加は一〇キロまでで、赤ちゃんが三キロ、増加した血液量が二キロ、胎盤や羊水など妊娠によって生じたものが二キロが目安だから、子宮保護のために母体がためていい脂肪の量は、せいぜい二~三キロしかないのである


東京書籍
「雑学大全」
JLogosID : 14820744


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編集: 東京雑学研究会
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サイズ: 26x19x4cm
発売日: 2004年8月
ISBN: 978-4487799473