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纏足
【東京雑学研究会編】

雑学大全ヒトの不思議 > 人体

美の基準というのは民族によっていろいろだし、歴史状況、社会状況によっても変化していく。中国人の高貴な女性に行われた纏足も、そんな美しさを追求するための、宮廷風俗だったといえる。
纏足というのは、女性の足のサイズが成長するにつれて大きくならないよう、幼少の頃から布で縛りつけ、無理やり小さく保たせたもの。一〇センチくらいが理想とされたので、大人になって体を支えるのに不自由し、歩くこともままならないほどになる。結果的に、女性を従順に家庭内に閉じこもらせる方法として使われ、女性を男性の隷属物として扱った、中国封建社会の象徴とされるが、必ずしもそればかりではなかったようだ
足のサイズは性器のサイズ無関係ではないと考えられていて、足を小さく保てば男性を悦ばせる肉体に育つと信じられていたのである。また小さな足で体を支えて歩くと、腰や臀部、太ももの筋肉が鍛えられ締まりがよくなるというように、女性の体を男性の性の玩具として考え、男たちの猟奇的な好みを女性に押し付けることになっていた。
だから、女性が労働力として欠かせなかった下層階級の家庭では行われず、纏足していることは、その女性の育ちのよさの証明ともなる。美女として名高い楊貴妃も、纏足で理想とされる一〇センチだったと伝わる
纏足するには、女の子が三~四歳になると、親指を除いた四本指を足の底に無理やり曲げて布で縛りつけ、小さい靴をはかせておく。七~八歳になると、足の裏を曲げてわざと脱臼させて縛り、小さいままにしておく。足の甲が弓形になるため、弓足とも呼ばれ、漢民族を中心に、近年まで残っていた風習である


東京書籍
「雑学大全」
JLogosID : 14820744


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編集: 東京雑学研究会
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ISBN: 978-4487799473