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テロとゲリラ
【東京雑学研究会編】

雑学大全そーだったんだ! > ○○との違い

二〇〇一年九月に起きたニューヨークのテロ事件以来、テロリストの動向は世界中の注目を集めている。
さて「テロリスト」というときの「テロ」とは、実は驚かす、恐れさせる、不安にするという意味である。それをする人というわけだが、それと似たような表現に「ゲリラ」という言い方がある。二つの表現の違いはなんなのだろうか。
テロリスト」は、先に触れたように恐怖心をあおることによって、政治体制にダメージを与えようとする人々のことである。この言葉は、フランス革命の一七九五年頃から使われていた。テロリストたちの標的は、敵の精神的シンボルである王族や為政者目立つ構造物などを意図的に狙うのだ。ニューヨークの超高層ビルが狙われたのは、それが現代の帝国ともいうべきアメリカの象徴のような存在だからだ。テロリストの活動上、表立って行動することはない。彼らは潜伏しながら、単独かあるいは少数で動く。
一方「ゲリラ」は、その言葉自体は「小さな戦争」という意味を持つ。一八〇七年に、ナポレオンがスペインを占領しようとしたときに、スペイン国民がそれに反抗し、戦ったことに由来する。一九世紀になると、この言葉は戦争の正規の戦いの補助的な役割の一つとして使われるようになった。ゲリラは戦闘部隊の一つで、それを発展させていって、最終的には正規軍を編成するという性格のものだ。
大きな違いは「ゲリラ」は通常の戦争と同様に物理的強力行為であり、「テロリズム」は精神的強力行為である、ということだ。だからテロリストは「ゲリラ」に必要な土地の占有や住民の支配ということはそもそも行わないのだ。


東京書籍
「雑学大全」
JLogosID : 14820744


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編集: 東京雑学研究会
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発売日: 2004年8月
ISBN: 978-4487799473