津波
【東京雑学研究会編】
【雑学大全】 自然 > 自然
海に囲まれた日本では、地震の後に起きる津波の災害はできるだけ避けたいもの。
地殻内に蓄積されたひずみは、やがて断層のずれによって一気に解放される。これが地震の発生である。それによって、各断層の周辺の地表はもりあがったり、陥没したりする。それが、海底で起きた場合には、そこにも隆起や沈降が起きて、それに伴い、海水面の昇降が起きるのだ。こうして起きた大きな波が津波である。
津波が起きると、最悪では人命の損失、家屋の破壊、浸水や船舶の破損など、さまざまな被害を被るので、日ごろから防災措置は必要である。防波堤の設置や整備、海岸にはなるべく堅固な建物を作り、きちんと避難路をつくることも大切だ。
ただ、津波は地震のように突然くるのではなく、地震が起きた後に起きるものだから、正確な予報があれば、災害を未然に防ぐことができる。そこで、大切になってくるのが津波予報である。
地震後の津波予報は気象庁が出すもので、これには三つの種類がある。大津波警報、津波警報、津波注意報がそれである。
大津波警報は三メートル以上の津波が起きることが予想される場合に出されるもので、三、四、六、八、一〇メートル以上と発表される。津波警報は二メートル程度の津波が起きることが予想される場合に出されるものである。津波注意報は、高いところでも〇・五メートル程度の津波が起きることが予想される場合に出される。
予報が始まった二〇年前には、これを手作業で計算していた。そのため、予報は早くても二〇分もかかってしまったのである。現在は、コンピュータを駆使して計算しているため、地震が起きて三分後には予報が出せるように進歩してきている。
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