月見草
【東京雑学研究会編】
【雑学大全】 生物の不思議 > 植物
現在一般的に月見草と呼ばれているのは、待宵草などのことであって、本物の月見草ではない。
そもそも、月見草が日本へ入ってきたのは、嘉永年間の一八五〇年代のことだ。
太宰治の『富嶽百景』に登場するなど、日本人になじみのある花なのだが、実際におめにかかるとなると、これは大変にむずかしい。
本来、月見草はひじょうに弱い草花であり、野生ではなかなか育たないと言われているのだ。
つまり、道端や山道で気軽に、この花と出会うことはできないのである。
では、私たちが、日ごろ月見草と呼んでいるあの黄色い草花はというと、マツヨイグサやオオマツヨイグサなどであることが多いようだ。
これらは、月見草ととてもよく似ていることから、俗称的に「ツキミソウ」と呼んでいるので、あながち間違いではない。しかし、本物の月見草ではないのだ。
月見草の花の色は白色であり、四弁花のやさしい花を夏季に咲かせる。花言葉は「浴後の美人」と名づけられるほどスマートですっきりとした葉の形をしている。
月見草というだけあって、この美しい白い花は、夜空に月がのぼり始める夕刻より花を咲かせて、太陽がのぼり始める頃、しずかにつぼみとなる実に風情のある花なのだ。
data-ad-slot値が不明なので広告を表示できません。
【関連コンテンツ】
広告を表示できません。
【この辞典の書籍版説明】
「雑学大全」東京雑学研究会 |
|
“働きバチは1日6時間しか働かない”,“下手な医者をなぜ「ヤブ」と呼ぶのか?”,“『浦島太郎』のカメはオスかメスか?”……のような知的好奇心そそる雑学の集大成。なんと全1000項目!! |
|
出版社:
雑学大全[link] |