data-ad-slot値が不明なので広告を表示できません。

世界初のショーツ
【東京雑学研究会編】

雑学大全生活 > 服装

女性が下着としてショーツをつけるようになった歴史は、それほど古いものではない。日本では足首まで覆う着物だったから、あえて着用しなくても困ることはなかった。ヨーロッパの女性も、ドレスロングスカートだったから同じようなもの。
それなのに、あえてショーツをはくことになったのは、一人の、自分の美しさを誇りたい女性が、苦肉の策として思いついたものだった。
その人の名はカトリーヌ・ド・メディシス。一六世紀フランスの王アンリ二世に、イタリアのメディチ家から嫁いだ女性だ。当時のイタリアのルネサンス文化をフランスに持ち込み、その宮廷文化を花開かせることに功績のあった女性で、彼女が香水を愛用していたことから、その後のフランスで香りの研究が進み、新しい香りを次々に生み出している。
そんなカトリーヌが、女性ながらショーツをはくことになったのは趣味の乗馬を通してだった。脚線美が自慢の彼女は、乗馬のとき、わざと横乗りはしないで、脚部が見えるよう左足だけをあぶみに乗せ、右足は折り曲げて鞍の上に乗せる姿勢を好んだ。
そうするとスカートがめくれてきれいな脚が見せられるわけだが、はずみで脚部の奥のほうまでが見えてしまうことがある。脚は見せたい、でも大事なところは見られたくない。「そうだ! 殿方の身につけるパンツをはけばいい」というわけで、男性用の下着で秘部を隠して乗ることにしたのだった。
高貴な方の習慣は、すぐに人の真似するところとなるのが世の習い。やがて女性はみんなショーツを着用するようになり、隠すためから、見られてもいい、あるいは見せるための、レースフリルつき下着へと発展していったのだった。


東京書籍
「雑学大全」
JLogosID : 14820744


data-ad-slot値が不明なので広告を表示できません。

【辞典内Top3】

握手  奥の手  国連旗  

【関連コンテンツ】

広告を表示できません。

【この辞典の個別アプリ】

雑学大全

「働きバチは1日6時間しか働かない」など、知的好奇心をそそる雑学の集大成。全1000項目を収録したアプリ。

【この辞典の書籍版説明】

「雑学大全」東京雑学研究会

“働きバチは1日6時間しか働かない”,“下手な医者をなぜ「ヤブ」と呼ぶのか?”,“『浦島太郎』のカメはオスかメスか?”……のような知的好奇心そそる雑学の集大成。なんと全1000項目!!

出版社: 雑学大全[link]
編集: 東京雑学研究会
価格:2160
収録数: 1000696
サイズ: 26x19x4cm
発売日: 2004年8月
ISBN: 978-4487799473