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水星
【東京雑学研究会編】

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水星は別名マーキュリーと呼ばれている。これはローマ神話における神のメッセンジャーの名前。マーキュリーは翼のついたサンダルを履いて、目にもとまらぬスピードで走り回っていたと言われている。
水星にこの名がついたのは、太陽系の惑星の中で最も速く公転する星だからである。水星は太陽に最も近いので、その公転周期は約八八日。地球は三六五日で公転しているわけだから、水星は地球の約四分の一の日数で太陽の周りを一周していることになる。
ところが、公転周期が短いわりに、水星の自転速度はかなり遅い。地球の自転は二三時間五六分。日の出から次の日の日の出までが一日だから、その一日が二四時間とされているのは、地球が自転している間も公転を続けているので、それによって太陽の位置がずれるためである
では水星はというと、なんと一回自転するのに約五九日もかかるのである。実にゆっくりしたペースで回っているわけで、少なくとも自転に関しては、マーキュリーという素早い神様の名前はそぐわないということになる。
この自転の遅さと、公転周期の短さのおかげで、水星の一日と一年の関係は、とても不思議な状態になっている。どのように不思議かといえば、ある地点で太陽が真南に輝いていたとして、次に太陽が真南の位置に来るまでが、地球でいう一日である。地球の場合は、その時間が二四時間なのだが、水星の場合は一七六日もかかってしまうのだ。つまり、水星の一日は一七六日ということになる。水星の公転周期は約八八日だから、これが一年。つまり、水星は一日の間に二年が経過してしまうのである
昼間が地球でいうところの八八日間もの長い間続き、また八八日間の長い夜が続く水星。なんとものんびりした星だが、やっと次の日が来たと思ったら、なんと二年も経過しているわけである


東京書籍
「雑学大全」
JLogosID : 14820744


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編集: 東京雑学研究会
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発売日: 2004年8月
ISBN: 978-4487799473