ジーンズ
【東京雑学研究会編】
【雑学大全】 生活 > 服装
ジーンズは、日本ではジーパンという通称名で呼ばれることが多い。もともとはjeans+pantsの略であり、Gパンとも書く。英語のつづりはjeansなのだから、Gパンと書くより、Jパンと書いた方が正しいのでは? と思われる方もいるだろう。
ジーンズの創造者は、一八五〇年、アメリカのカリフォルニアへ金を探しにやって来た、Levi - Straussなる人物だったといわれている。藍色のデニムという丈夫な木綿の布地で作られ、その着心地のよさや動きやすさは、西部開拓時代に始まり、作業着や遊び着として、老人から子どもまで年齢、男女を問わず愛用されてきた。
アメリカで生まれ、アメリカ人の開拓精神の象徴でもあったジーンズだが、そのルーツは、意外にも北イタリアの「Genoa」という地方だったらしい。この地名をフランス語で書くと「Genes」、これが英語では「Jane→Jean」となっていった。つまり元をただせば、JパンではなくGパンだったというわけだ。
ジーンズは、一九七〇年代に入ると若者たちのオシャレ着として急速に広まっていく。その人気の秘密は、女性の場合、アメリカのウーマン・リブ運動にもあったようだ。当時、男女平等を叫んだ女性たちの間で、ジーンズにTシャツといったラフなファッションが大流行。化粧もほとんどしないスタイルが、彼女たちの主張の表れだったのだ。
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【この辞典の書籍版説明】
「雑学大全」東京雑学研究会 |
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