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坂本龍馬
【東京雑学研究会編】

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断髪や西洋靴などをいち早く取り入れたのは、土佐藩の坂本龍馬である。幕末の英雄であった彼は、実は、日本ではじめて新婚旅行をした人物でもあるのだ。
彼が妻としたのは、一八六六(慶応二)年に起きた「寺田屋騒動」のとき逃がしてくれた寺田屋の養女であったおりょうである。二人は以前から顔見知りで、お互いに憎からず思っていたが、この事件の後、結婚するのである
二人が旅行にでかけたのは「寺田屋騒動」で龍馬の負った疵を癒すためである。大切な腕を怪我した龍馬は、温泉旅行で療養しようと考えたのである
龍馬とおりょうが向かったのは鹿児島の霧島山のふもとにある温泉だという。龍馬は西郷隆盛にかねてよりすすめられたこの地を旅行先に選んだのだ。
かくして、二人が過ごした一〇日あまりの日々は日本で最初の新婚旅行となった。傷のためとはいえ、新婚ほやほやの二人である。その旅がどれだけ楽しかったか想像にかたくない。
鹿児島市天保山には「坂本龍馬新婚の旅碑」として寄り添う二人の姿の銅像が建てられている。


東京書籍
「雑学大全」
JLogosID : 14820744


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編集: 東京雑学研究会
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収録数: 1000696
サイズ: 26x19x4cm
発売日: 2004年8月
ISBN: 978-4487799473