国旗
【東京雑学研究会編】
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国旗はその国の象徴として、国際会議やオリンピックなどで用いられる。国旗は縦横比の違いはあっても長方形をしていると思われがちだが、唯一ネパールでは長方形でない国旗を使用している。
ネパールの国旗は直角三角形を上下に二つ繋ぎあわせたような、切れ込みのある形をしている。青に縁取られた赤地に白で太陽と月が描かれている。
旗の中の月と太陽はヒンドゥ教国であることを示し、この国が月や太陽と同じくらい長く続き、発展することを望む気持ちを表現している。
ネパールとはサンスクリット語で「足、ふもと」、つまりヒマラヤ山脈のふもとに位置するという意味だ。
この国では人口の九〇%がヒンドゥ教徒だが、ブッダの誕生の地であるため仏教徒も多く、「家の数より寺院の数が多く、人の数より神様の数が多い」ともいわれている。
国旗は一九六二年に、それまでの国旗を修正して制定された。
ネパールの人口は二三二一万人(二〇〇一年国勢調査)で日本の六分の一程度、面積は一四・七万平方キロメートルで日本の半分程度。世界最高峰のチョモランマ(エベレスト)の登山口としても知られている。
首都はカトマンズで、リンブー、ライ、タマン、ネワール、グルンなど多民族が住んでいるが、公用語はネパール語となっている。
一七六九年、現在のシャー王朝初代プリトゥビ大王による国家統一が行われ、一八四六年からラナ将軍による専制政治が敷かれたが、一九五一年インドの調停で王制が復古した。一九九〇年に民主化が実現したが、治安問題と不安定な政局などの問題をかかえている。
一八九九(明治三二)年に僧侶・河口慧海が日本人としてはじめてネパールを訪れた。一九六〇(昭和三五)年以降、要人の往来も積極的に行われている。一九九二(平成四)年にはネパール国王派遣による八名の留学生が来日した。
なお、一九九二(平成四)年には長野県松本市とカトマンズ市が姉妹都市を締結した。
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