クローバー①
【東京雑学研究会編】
【雑学大全】 生物の不思議 > 植物
四葉のクローバーを見つけるといいことがあるし、押し葉にしてプレゼントすると、贈った者にも贈られた者にも、幸せが訪れるといわれている。
幸福を招くシンボルとされている四葉のクローバーだが、言い伝えの始まりは、ロマンチックとはほど遠い陰惨なものである。
前二〇〇年頃のイギリスでは、古代宗教の僧侶たちが大きな力を持っていた。彼らは、年に何度かカシの森に集まり、神にいけにえを捧げる儀式を執り行った。いけにえにされたのは、ヤナギで編んだ巨大なカゴに押し込められた犯罪者たちである。
僧侶たちは、四葉のクローバーを持っていれば悪魔の姿が見え、呪文を唱えて退散させることができると信じていた。つまり、四葉のクローバーは呪術の道具だったのである。だから、このような重要な儀式の際には、四葉のクローバーを探し回った。ご存じのように、そもそもクローバーは三葉が基本形で、四葉は突然変異である。なかなか見つからないときは、必死になった。
これが言い伝えられていくうちに、「四葉のクローバーを持っていると幸福になれる」と変化したのである。
data-ad-slot値が不明なので広告を表示できません。
【関連コンテンツ】
広告を表示できません。
【この辞典の書籍版説明】
「雑学大全」東京雑学研究会 |
|
“働きバチは1日6時間しか働かない”,“下手な医者をなぜ「ヤブ」と呼ぶのか?”,“『浦島太郎』のカメはオスかメスか?”……のような知的好奇心そそる雑学の集大成。なんと全1000項目!! |
|
出版社:
雑学大全[link] |