紙オムツ
【東京雑学研究会編】
【雑学大全】 ヒトの不思議 > 子供
紙オムツの宣伝に必ず出てくるのは「高分子吸収ポリマー」である。これが紙オムツを急速に普及させ、子育てに大きな変革をもたらした元なのである。
この「高分子吸収ポリマー」は、実は、トウモロコシのデンプン質が原料なのである。このデンプンと、アクリロニトリルという化合物が反応してできたものだ。
トウモロコシのデンプン質は自然の高分子化合物である。それを利用できないかと研究しているときに、生まれたのが「高分子吸収ポリマー」なのである。
これは、デンプン質やセルロースなどの長い鎖状のものがからみあった立体的網目構造になっており、最初は圧縮され密に固まった状態にある。そこに、水が入ってくると、うまく鎖状の中に水をとりこみ、その網目が広がるために、さらに水を取り込みやすくなるのだ。この吸収力は、例えば脱脂綿に比べると、五〇から一〇〇倍になるのである。「高分子吸収ポリマー」がいかにすぐれものかわかろうというものである。さらに、すごいのは吸収された水分は、ゲル状になってしまうため、もれることはない。かくして、紙オムツはしっかりと大量のオシッコを吸い、現代の母親はオムツ洗いから解放されたわけである。
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【この辞典の書籍版説明】
「雑学大全」東京雑学研究会 |
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“働きバチは1日6時間しか働かない”,“下手な医者をなぜ「ヤブ」と呼ぶのか?”,“『浦島太郎』のカメはオスかメスか?”……のような知的好奇心そそる雑学の集大成。なんと全1000項目!! |
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