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オリンピック①
【東京雑学研究会編】

雑学大全趣味 > スポーツ

四年に一度開催されるオリンピック。その開会式や閉会式を見ていると、真っ先フランス語のアナウンスが流れていることに気づくはずだ。その後英語、そして開催国の言語のアナウンスと続く。
オリンピックといえば、世界百数十か国が参加するスポーツの祭典。現代において、世界で最も通じる言語といえば、たいていの人は英語と答えるだろうし、事実、世界的な大会などでは英語が公用語として採用されているものが大半だ。なのに、なぜオリンピックではフランス語が最初に流れるだろうか。
これは、近代オリンピックの生みの親と言われているピエール・ド・クーベルタン男爵がフランス人だったからにほかならない。古代オリンピックの火が途絶えて一五〇〇年後の一八九二年、クーベルタン男爵はソルボンヌ講堂で「ルネッサンスオリンピック」と題する講演を行い、オリンピック復興の構想を明らかにしたのである。この構想が世界中の国々の賛同を得て、一八九六年に第一回オリンピックがアテネで開催されたのだ。
つまり、オリンピックの公用語はフランス語なのである。この事実はオリンピックの規定集ともいうべき『オリンピック憲章』の第二章二七条「言語」にも明記されている。最初に「IOCの公式言語は、フランス語及び英語である」とした上で、「オリンピック憲章、及びそのほかのあらゆるIOC関連の文書に、フランス語版との間に相違がある場合は、フランス語版が優先されるものとする」とあり、つまり、フランス語が第一公用語であることがはっきり書かれているのである
こうして生みの親に敬意を表してなのか、フランス語を第一公用語と定めている近代オリンピック。ただ、IOCとしては、基本的にはフランス語と英語を並列という関係にしたい気持ちがあるようで、セルティシケイト(仏ではセルティシカ)と呼ばれる入賞者に与えられる証明書(賞状)も、フランス語と英語の両方で書かれている。英語がここまで世界的に使われている以上、フランス語だけを公用語にするというのはやはりちょっと無理であろう。


東京書籍
「雑学大全」
JLogosID : 14820744


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