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イモリ
【東京雑学研究会編】

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イモリは、手足を切り取られても、その切り口から、また手足が生えてきて、元通りに再生する。
これは、体の細胞の核には、ひとそろいの完全な遺伝子があるためだと考えられている。この遺伝子は、細胞の種類によって、大きく内容が変わっているわけではない。だから、体の一部さえ残っていれば、その細胞に、形づくりのために必要な、ひとそろいの遺伝情報があるはずである。そこから再生が起こるのは、不思議なことではないのである
イモリの手足が再生するプロセスは、以下のとおりである。まず、傷口の表面に、再生の芽が形成される。これには、萌芽細胞や生物が生まれるときの細胞が含まれている。それらが、やがて組織を再生させる特殊な細胞へと発展していくのである
残念ながら、人間は、こうはいかない。人間の皮膚の表面や、髪の毛や爪は、生え替わっているし、骨折や筋肉のケガなども再生できる。手術で、胃の全体や肝臓の三分の二程度を切除しても、再生は可能である
しかし、不慮の事故で、手や足など体の一部分を失えば、二度と生えてくることはないのである
生物によって、再生できる程度は異なっている。さし芽で植物を増やすことができるのは、茎の一部があれば、そこの細胞から全体を再生できるということを示している。また、ある種の虫やヒトデは、体のほんの一片でも残っていれば、新しい体を作ることができる。
しかし、人間をはじめ、すべての哺乳類は、体の全体を再生することはできない。複雑な有機体になればなるほど、再生力は低下するのである
もっとも、これは遺伝子情報が不完全だからではなく、むしろ情報を秩序だてて、あるべき順序で使用すれば、再生も可能なのではないかと考えられている。将来、この研究が進んだら、残された人体の一片から、その人物を完全に再生することができるようになるかもしれない。


東京書籍
「雑学大全」
JLogosID : 14820744


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編集: 東京雑学研究会
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収録数: 1000696
サイズ: 26x19x4cm
発売日: 2004年8月
ISBN: 978-4487799473