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藤原の効果
【ふじわらのこうか】

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中心間距離 1000km 程度以内の複数の台風が同時接近する際におきる相互干渉のこと。中間点を中心に、二つの台風が反時計回りに互いを追いかけるように回転したり、小さい台風が大きな台風に吸収されたりする。藤原の効果による動きとしてよくあるのは、東の台風が西の台風に一定の近さまで接近した後、東の台風が北上し偏西風に乗ってそのまま離れていく、というもの。

2013 年 10 月、非常に強い台風 27 号・猛烈な台風 28 号の二つの台風どうしが接近し、動きが複雑になり予報のブレが大きくなる恐れがあることで、にわかに話題の言葉となっている。

「藤原」とは、提唱者である元・中央気象台(現・気象庁)台長藤原咲平氏の名からとられている。藤原氏は長野出身の気象学者・理学博士。明治 17 年、旧上諏訪町で生まれ、旧制一校卒業後、東京帝大理科物理学科に入学、大学院在学中から中央気象台技術見習員の講師を務めた。明治 44 年に中央気象台に入台後、昭和 16 年に第 5 代中央気象台長に就任。熱帯低気圧の相互作用を提唱したのは大正 10 年のことだった。


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