緊急地震速報
【きんきゅうじしんそくほう】
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財団法人鉄道総合技術研究所と気象庁による共同技術開発と、独立行政法人防災科学技術研究所による技術開発の成果により可能となり、気象庁が中心となって提供している情報。地震発生直後の「P波」と呼ばれる小さな揺れをとらえて後から伝わる揺れの強さを予測する。
震源に近い地震計でとらえた観測データを解析し、地震の規模(マグニチュード)、震源、各地での主要動の到達時刻や震度を自動計算した上で、震度5以上の揺れを予測した場合に、可能な限り素早く知らせ、警戒を呼びかけるもの。
1つの観測点データから複数回発表する「高度利用者向けの緊急地震速報(予報)」と、テレビ、ラジオなどを通じて提供する「一般向けの緊急地震速報(警報)」がある。
一般向けの緊急地震速報は携帯電話、スマートフォン端末でも対応機種及びアプリケーションによって受信できるようになっている。
2013年8月8日午後4時56分頃、近畿を中心に西日本と東日本の広い範囲で強い揺れが予測されるという緊急地震速報を発表したが、その後、震度1以上の体に感じる揺れは観測されなかった。速報が発表されたことで東海道・山陽新幹線が一時停車するなど、広い範囲で影響が出たことをうけ気象庁は、三重県南東沖の海底に設置されている地震計に何らかのトラブルが発生し、「ノイズ」と呼ばれる電気的な雑信号を地震の揺れとみなし、揺れの予測が過大になったと説明。また「緊急地震速報の精度には限界があるが、速報が発表された場合には安全を確保するようにしてほしい」とした。
※画像は緊急地震速報利用者協議会制定のロゴマーク
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