終末の日
【しゅうまつのひ】
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中米で古代に栄えたマヤ文明の暦に基づき、2012年12月21日~23日頃に世界が滅亡するという思想。
マヤ文明は紀元300~900年頃に全盛期を迎えたと言われ、現在のメキシコ南東部、グアテマラ、ベリーズ一帯に存在。8世紀の終わり頃には60~70の都市国家を形成したが、スペイン人が侵入した16世紀頃に滅んだとされる。
高度な建築技術によるピラミッド神殿などの遺跡や、天文学や暦、複雑な象形文字などを擁していたことで知られている。
マヤ文明の暦による終末を巡っては、2009年に米国で制作されたSF映画「2012」の上映などを機に近年、知名度が高まり、天文学や自然現象などと結びつけた終末論がふりかざされてきた。
「終末の日」が近付き、世界各地では滅亡を信じる人たちの騒動が発生。中国では人々が買い占めに走り、直径5メートルの避難用にカーボンで作った球体「ノアの方舟」が飛ぶように売れた。
また、終末論を流布して社会に混乱を引き起こしたとして、宗教組織「全能神」のメンバー約100人が当局に拘束された。
一方、マヤ文明のあったグアテマラでは、世界各地から観光客が集まるなど“ブーム”に沸いた。
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