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巨人契約金問題
【きょじんけいやくきんもんだい】

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(定義)プロ野球・読売巨人軍が1997~2004年、球界で当時申し合わせていた新人契約金の最高標準額(1億円プラス出来高払い5千万円)を超過する2億5千万~10億円で、6選手と契約していた、とされる問題。朝日新聞が2012年3月15日付の朝刊で、複数の関係者証言や独自入手の内部資料を基に報じた。これに対し、巨人軍親会社の読売新聞は「当時の最高標準額は上限ではなく、ルール違反ではない」と反論している。

(ミニ解説)新人契約金の最高標準額は現在、07年11月に取り決められた上限額が設定され、違反した場合には制裁を科されるが、朝日新聞が報じた6選手の入団当時は上限額ではなく罰則もなかった。球界では1978年から30年近く、「最高標準額は上限ではなく緩やかな目安と認識されていた」(巨人軍)といい、2001年6月にはこの考えを明文化する形で12球団の合意文書が取りまとめられた。しかし、プロ野球の最高ルールである野球協約には盛り込まれなかった。07年に横浜と西武で最高標準額を超える契約が発覚した際には、根来泰周コミッショナー代行(当時)が厳重注意処分を科した。朝日新聞はこうした経緯や、巨人が6選手と最高標準額の6割増~6倍以上で契約していたとして「たとえ『緩やかな目安』だとしても度を越している」(12年3月17日付社説)と問題視。その後も関連記事を報道し、巨人が抗議、読売も紙面で反論するなど二大新聞社が応酬する展開となり、「新聞のサバイバル戦争が始まった」(コラムニスト・勝谷誠彦氏)という論評もある。


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