スキミング
【すきみんぐ】
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スキマー(またはスキミングマシン)と呼ばれる、カード情報を読み取る機械を用いて、クレジットカードやキャッシュカードに記録されているデータを盗み取る行為。盗み取ったデータを元にカードを偽造し、本人になりすまして使用することを目的としている。
盗まれるのはカードに記録された情報だけで、カードそのものは無事であることから、被害者がスキミングの被害に合ったことに気付くまでに時間がかかることが多い。
近年では「FeliCa」のような非接触式のICカードも増加しており、それが携帯電話に搭載されるまでに至っている。ところが非接触式カードの場合、スキマーとカードを接触させる必要がないため、例えばポケット内の財布に入っているカードを衣服の外からスキミングすることも可能だ。利用者は、こうしたリスクを負っていることを理解する必要があろう。
なお、スキミングの被害に合った場合、「特段の事情のない限り」金融機関はカード保持者に対してして補償義務は負わないことが、最高裁の判例(最判昭63.10.13)で確定している。一部の金融機関では、一日の引出限度額の上限を低くしたり、生体認証機能付きカードを導入するなどスキミング対策を進めているが、いずれにせよ盗まれた金銭そのものは補償の対象とはならない場合大半だ。
よって自分の身は自分で守るしかないのだが、今のところスキミングに対する決定的な防衛策はない。生体認証カード以外の自衛策としては、(1)インターネットバンキングやATMの通帳記入を活用してこまめに残高確認を行う、(2)少額だけ預けた小遣い専用の預金口座を開き普段はそのカードを持ち歩くようにする、(3)暗証番号を誕生日等ではなくわかりにくいものに変える、の三策が挙げられる。ぜひ実践していただきたい。
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