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ネオンサイン
【東京雑学研究会編】

§ネオンサインはなぜ鮮やかな色がでるのか?

都会の夜を華やかに飾っているネオンサイン。色とりどりの文字や模様が夜空に映え、人々の目を楽しませてくれる。
このネオンサインの利用は、二〇世紀のはじめにさかのぼる。店頭の照明から広告媒体となって改良が重ねられ、今日にいたっている。一九一三(大正二)年のロンドンのウェストエンドシネマの看板は、最も初期の例。日本では、一九一八(大正七)年に東京・銀座の谷沢鞄店が利用したのが最初と言われている。
あの鮮やかな色の正体は、一体何なのか? ネオンは希ガス元素の一つで、空気中に六万五〇〇〇分の一の割合で存在する。イギリスの化学者W・ラムゼーとM・W・トラバーが、一八九八年に液体空気を分留して発見した。この物質がスペクトルで確認されたとき、放電管が美しい真紅色に輝いたところから、ギリシア語のneos(新しい)にちなんで、ネオンと名づけられた。
ネオンサインの構造は、蛍光灯に似ている。ガラス管を文字や模様の形に曲げて、電気を通すと色が浮き出して見えるである。あの鮮やかな色の違いは、中に封入されたガスの違いによるもの。ネオンサインガラス管は蛍光灯より長いので、高い電圧をかけて放電させている。ネオン管一メートルにつき、約一〇〇〇ボルトの電圧が必要という。
ネオンガスを封入するとオレンジがかった赤に輝き、アルゴンを入れると赤紫、ヘリウムは白、水銀は青みがかった色に輝く。色のついたガラス管と組み合わせて、どんな色でも出せるようになった。
蛍光灯も内側に塗られた蛍光塗料の違いによって、さまざまな色に輝くようになった。
ネオンサインは戦争やエネルギー危機など、国の景気の低迷によって消されたり、あるいは、点灯時間が短縮されたりすることもあった。最近では、景観維持のためネオンサイン設置反対運動すら耳にする。しかし、近代都市のシンボルとしての役割は、依然として大きい




東京書籍 (著:東京雑学研究会)
「雑学大全」
JLogosID : 12670742

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編集:東京雑学研究会
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