さまざまに活用される「レーダー」
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【雑学科学読本 身のまわりのモノの技術vol.2】 コラム >
レーダーの技術は第二次世界大戦中(1939~45年)に実用化された。電波を当て、その反射波で物体の位置を知るというシステムだ。戦闘機ほどの小さな物体の位置を正確に知るためには電波の波長が短くなければならず、また、検知力をよくするには大出力でなければならない。そこで開発されたのが、現在家庭でも利用されている電子レンジのマイクロ波発信装置マグネトロンである。ところで、反射波から相手の正確な位置を知るには高性能のアンテナが必要である。そこで利用されたのが、日本人の八木秀次、宇田新太郎の発明した「八木アンテナ」だった。現在、テレビの受信アンテナに利用されているものだ。第二次世界大戦の日本の敗因の一つはレーダー開発の遅れだといわれる。相手国に自国の発明が利用されたのは、歴史的皮肉である。レーダーは軍事用に開発されたものだが、現在では飛行機や船の運航には不可欠だ。また、気象予報にもなくてはならないシステムである。
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【この辞典の書籍版説明】
「雑学科学読本 身のまわりのモノの技術vol.2」涌井良幸・涌井貞美 |
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大好評を得た既刊『身のまわりのモノの技術』の待望の続編! 「日頃よく使っているモノ」あるいは「意識しなかったけど、じつは身近にあるモノ」などに活かされている“技術・しくみ"について、豊富な図版をまじえながらシンプルに解説する本。 モノの技術やしくみが少しでもわかると、そのモノへの愛着と興味が増し、何気なく手にしたり触れたりするモノが、より身近になります。 本書を通じて、「科学技術の結晶」たちのスゴ技を、とくと堪能してください! |
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出版社:
雑学科学読本 身のまわりのモノの技術vol.2[link] |