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DVDとBlu-ray
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雑学科学読本 身のまわりのモノの技術ハイテク時代のモノの技術 >

デジタルテレビが普及し、自宅で映画館画質の映像を楽しむのが当たり前になっている。レンタルショップから借りる映画や、自宅で録画するホームビデオにも、当然、高画質が求められる。これを可能にした立役者がBlu-ray(ブルーレイ)(略してBD)だ。CDやDVDと同一の直径12センチのディスクだが、記憶容量は単純に比較するとDVDの5倍以上にもなる。地上デジタル放送なら、片面1層で3時間以上の番組を録画できる容量である。CD、DVD、BDはまとめて光ディスクと呼ばれる。記録情報が円盤状のくぼみ(すなわちピット)の模様で表現され、それをレーザー光で読み取るというしくみが共通のため、一つの名称でくくられているのだ。情報を読み取るしくみが同じであるCD、DVD、BDは、いったいどこが違うのだろうか。それはディスク上のピットの大きさと密度である。ディスクの面積が同じでも情報量が豊富になるぶん、BDの記録密度はCDやDVDよりも当然高い。そのため、ピットはより小さくなる。さらに、これらのディスクを読み取る部分(ピックアップという)も、このピットの差異から構造の違いが生じる。細かいピットを正確に読み取るには短い波長の光が必要になるからだ。ピット模様の粗(あら)いCDは波長の長い赤色レーザーで読めたが、模様の細かいBDは波長の短い青紫色レーザーでないと読み取れない。また、細かいピット模様の読み取り精度を高めるために、BDでは読み取り面がディスク表面近くにある。こうして、ディスクの反(そ)りによる読み取り誤差を小さくしているのである。CDはディスクの裏面に、DVDは表裏の中間面にピット模様が刻まれている。ちなみに、「Blue-ray」ではなく「Blu-ray」なのは、前者にすると、英語圏の国で「青色光」を意味する一般名詞と解釈されて、商標としての登録が認められない可能性があったためだ。


中経出版
「雑学科学読本 身のまわりのモノの技術」
JLogosID : 14820744


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【この辞典の書籍版説明】

「雑学科学読本 身のまわりのモノの技術」涌井良幸・涌井貞美

身のまわりの「便利なモノ」にはすべて、「便利さの理由」があります。でも、私たちはそれをよく知らないまま、日々生活していることがほとんどではないでしょうか。本書は、家電からハイテク機器、身近な家庭用品まで、私たちが日頃よく使うモノに関する素朴な疑問を図解で解説。「モノ=科学技術の結晶」たる所以がこれでわかります

出版社: 雑学科学読本 身のまわりのモノの技術[link]
編集: 涌井良幸・涌井貞美
価格:648円+税
収録数:
サイズ:
発売日:
ISBN: 978-4-8061-4455-7