1970年ワールドカップ・メキシコ大会
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【旅するワールドカップ〜キーワード集】 第1章「ワールドカップの旅」 >
5月31日から6月21日までメキシコの5都市5スタジアムで開催された第9回大会。エントリーは75チーム、決勝大会出場は16チーム。全32試合で集めた観客は160万3975人(1試合平均5万0124人)。決勝戦はメキシコシティのアステカ・スタジアムで行われ、ブラジル4―1イタリア。ブラジルは8年ぶり3回目の優勝で、「ジュール・リメ杯」を永久保持する権利を得た。初めて世界中へ衛星生中継のテレビ放映が行われた大会で、ヨーロッパでの視聴時間に合わせるために正午など午後の早い時間の試合が多く、出場チームはメキシコの高度以上に暑さに悩まされた。そのなかで、前回の反省を生かしてフィジカル面の強化に努めたブラジルが持ち前のテクニックを生かし切り、6戦全勝で優勝。ペレを中心としたサッカーは「Jogo Bonito = The BeautifulGame =美しい試合」と呼ばれた。得点王はゲルト・ミュラー(西ドイツ、10ゴール)。日本はアジア・オセアニアの第1次予選で敗退したが、決勝大会の模様がテレビ東京で1年間にわたって放映され、のちの日本サッカーに大きな影響を与えた。
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