物
【もの】
【福武国語辞典】 ま行 > もの
【一】(名)感覚、あるいは思考の対象。【1】目で見たり、手で触ったりできる対象。物体。品物。「この部屋にはいろいろな―がある」「冷蔵庫の中に食べる―がない」「―の値段」「―の不足」【2】漠然とした事柄・対象。【ア】文脈で示される、行為の対象。「―も食べない」「―を思う」「―は言いよう」「―には順序がある」【イ】特にとりたてて有用な対象。「―の役に立たない」「昔の苦労に比べたら―の数ではない」【3】所有物。「この本は学校の―です」「月賦が終わってようやく自分の―になった」「勝利はこちらの―だ」【4】道理・筋道・理由など。「―のよくわかる人」「―を知らないにもほどがある」【5】人間の精神生活を支配する、人間以上の不可思議な存在。「―につかれる」{参考}ものの働き・性質など抽象的な対象を表す「こと」に対して、おもにはっきりと存在を感覚できる対象を表す。 【二】(形名)【1】強い断定・強調または一般的傾向を表す。「人生とはそういう―だ」「悪いことはできない―だ」【2】回想・願望・感動を表す。「子供のころ、公園へ遊びに行った―だ」「早く食べたい―だ」「たいした―だ」【3】〔「―で」の形で〕原因・理由を表す。「忙しかった―で、つい忘れてしまった」▽【二】は、ふつう仮名書き。{参考}【二】の場合、「もん」となることもある。【三】(接頭)〔形容詞・形容動詞などについて〕全体になんとなくそういう感じがすることを表す。「―珍しい」「―静かな人」「秋は―悲しい季節だ」【四】(接尾)【1】分類した一つ一つ。「時代―」「日本海―」「ごはん―」【2】そういう状態を引き起こすような事柄を表す。「びくびく―」「冷や汗―」「打ち首―」
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【この辞典の書籍版説明】
「ベネッセ国語辞典 電子特別編集版」樺島忠夫/植垣節也/曽田文雄/佐竹秀雄 |
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『福武国語辞典』を元に編集した電子特別編集版。日々の仕事・生活の中で使われる言葉や意味、用法が重要な現代語を中心に約6万語を収録。文章を書く際に役立つよう用例を多く掲載するなど使いやすさを追求した国語辞典。 |
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