付ける・着ける・就ける
【つ・ける】
【福武国語辞典】 た行 > つ・
【1】〔付ける〕二つのものを触れ合わせる。また、触れ合わせて離れない状態にする。【ア】表面に触れさせる。触れさせて離れないようにする。「パンにバターを―」「傷に薬を―」「おしろいを―」「車を玄関に―」【イ】身によそおう。着る。「イヤリングを―」「服を身に―」▽【イ】は多く「着ける」を使う。【ウ】主となるものにそえたり、加えたりする。添える。「漢字に読みがなを―」「景品を―」「条件を―」「味を―」【エ】ものの表面にしるして残す。特に、記入する。「傷を―」「売り上げを帳簿に―」「日記を―」「勘定は私のほうに―・けておいてくれ」【オ】そばで何かをさせる。付き添わせる。「被告に弁護士を―」「子供をバレエの先生に―(=指導を受けさせる)」▽【オ】は「就ける」も使う。【カ】前に行くもののあとを追う。尾行する。「刑事がスリのあとを―」「足跡を―」【キ】(目・耳など)感覚器官を働かせてとらえる。注意する。「気を―」「警察に目を―・けられる」【2】〔付ける〕新しいものや状態を加える。【ア】新しい状態を生じさせる。「元気を―」「早寝早起きの習慣を―」「数学の力を―」【イ】ある現象を起こす。「火を―」「ラジオを―」「ストーブを―」▽電灯や火の場合、「点ける」と書くこともある。【ウ】今まで決まらなかったことを、はっきりさせる。「絵に値を―」「テストの点数を―」「代償を払うことで話を―・けた」「見当を―」「勝負を―」「仕事のかたを―」【エ】あることを始める。「仕事に手を―」「はしを―(=食べ始める)」【3】〔就ける〕ある役割をさせる。任命する。「会長の地位に―」【4】〔付ける〕〔「…につけ」の形で〕…に関連して。「何かに―・けて、文句を言う」「暑いに―・け、寒いに―・けかぜをひく」▽【4】はふつう仮名書き。【5】〔付ける〕〔名詞について「づける」と濁って〕与える、つけ加えるの意を表す。「元気―」「位置―」「関係―」▽【5】はふつう仮名書き。【6】〔付ける〕〔動詞の連用形について〕【ア】習慣になっている意を表す。いつも…する。「やり―・けない仕事なので、時間がかかる」【イ】意味を強める意を表す。「しかり―」「たたき―」「投げ―」▽【6】はふつう仮名書き。
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