恋をしている男は決して女性礼讃者にはなれない彼はただ一人の女を除いたすべての女性を侮辱したがる
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【名言名句の辞典】 4愛 > 男と女の愛の形
【名言名句】
恋をしている男は
決して女性礼讃者にはなれない彼はただ一人の女を除いたすべての女性を侮辱したがる
【解説】
恋をすると、男性も女性も相手にいちずに思いをかけて、まわりが見えなくなる。恋とは独占欲の強いものであり、恋する相手は絶対的な存在として意識されるのだ。
恋する男にとっては、相手の女性が、この世でのたった一人の「女性」であって、ほかの女性は意識外の存在になる。したがって、一般的な女性礼賛者ではないどころか、恋する相手以外は女性として認識されないのだ。恋する相手を崇めるための比較対象としか映らないのだ。
少し乱暴な話のようだが、恋をした人には理解できる感情であろう。
【作者】長谷川如是閑
【生没年】1875~1969
【職業】評論家
【出典】『序破急』
【参考】長谷川は、『男子は、一個の女性を礼賛するのにその全生命を以てするが、全体の女性を礼賛するには舌のみを以てする』ともいっている。自身は、生涯独身を通した。小さいころは、医者から見放されるほど病弱だったが、自ら克服して九十四歳の長寿を得た。
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