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地盤沈下
【じばんちんか】

道と路がわかる事典5章 いろいろな道 >

地盤沈下の原因は車にある? これは極論だとしても、地盤沈下に車が一部加担していることは事実である。車が何を加担しているというのか。地盤沈下の原因は車そのものにあるのではなく、舗装道路にあるのだ。
舗装道路は路面が平坦で、車が快適に走行できるといった優れた特徴がある反面、透水性に欠けるという大きな欠点も持ち合わせている。降った雨のほとんどが、地面には染み込まないで下水道に流れ込み、そのまま海に排出されてしまうのである。そのため地下水が不足して、地盤沈下の原因にもなっているのだ。もっとも、地盤沈下の最大の原因は地下水の汲み上げによるものだが、舗装道路地下水を不足させている要因の一つになっていることは紛れもない事実なのである
道路の舗装化は車のために進められてきたようなものだから、もしこの世に自動車というものが登場していなかったなら、現在のような舗装も必要なかったに違いない。
平成一二年に東海地方を襲った集中豪雨で河川が決壊し、付近の住民に大きな被害をもたらしたのも、その要因の一つに道路の舗装化、田畑の宅地化があったといわれている。もし、昔のように非舗装の凸凹道で、もっと田畑が多かったならば、降った雨の多くを地面が吸収し、堤防は決壊せずに済んだかもしれないというのである
降った雨は、そのまま地面に染み込むのが理想的だといわれる。しかし、大都市では土があるのは公園くらいのもので、まさにアスファルトジャングルと化している。そこで、最近は透水性の高い高性能舗装が開発され、実用化が始まっている。高性能舗装には、雨水ばかりではなく、騒音をも吸収する効果もあるというから、まさに一石二鳥である


日本実業出版社
「道と路がわかる事典」
JLogosID : 14820744


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【この辞典の書籍版説明】

「道と路がわかる事典」浅井 建爾

道を切り口に日本を旅する楽しみに出会う本。身の回りの生活道路の不思議から、古道の歴史、国道や高速道路、橋やトンネル、乗り物まで道と路に関する知識が満載。

出版社: 道と路がわかる事典[link]
編集: 浅井 建爾
価格:1620
収録数: 255274
サイズ: 18.6x13.4x2cm
発売日: 2001年11月
ISBN: 978-4534033154