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上皮内ガン
【じょうひないがん】

標準治療コラム > 腎・尿路・泌尿器

 以前、患者さんの娘さんから上皮内ガンに関して寄せられた質問を紹介します。
 「64歳の父は、去年10月より夜中におしっこがとまらず一晩に7~10回起きるようになり、去年の11月に近くの病院に行って検査した結果、尿に血液がまじって(目にはみえないくらい)いました。腫瘍(しゅよう)マーカーが「5」という結果から、膀胱へBCGを週に1度合計6回入れることになりました。現在2回目が終わっております。今も夜の頻尿は続いていますが、何か止める方法はあるでしょうか? 本人も母も朝早い仕事で、もう限界にきているようです。また、原因がはっきりしないのは何が考えられるでしょうか? 病院を変えたほうがよいのでしょうか?」
 尿細胞診が「5」(尿の中にガン細胞がある、という意味)といわれたのを、腫瘍マーカーが「5」と勘違いされていること、BCGで上皮内ガンの治療をしているのを、夜の頻尿を治すための治療と思われているために、病院不信となってしまっているようです。ガンなのにガンを摘出する手術を行わないで、BCG膀胱内注入療法しかやらないこと、それが効かないとすぐ膀胱を摘出しようといわれることなど、患者さんには理解しにくい病気のようです。上皮内にしか腫瘍がないのなら、なぜ内視鏡手術で手術できないのか、といった素朴な疑問が湧くのは当然です。 (木村明


寺下医学事務所
「標準治療」
JLogosID : 14820744


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【辞典内Top3】

感冒様症状  併診  粘稠性  

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【この辞典の書籍版説明】

「標準治療」寺下 謙三

約570の病気の情報 (症状、診断方法、標準的な治療方法、予後、生活上の注意など)を診療科目別に掲載している 「家庭の医学事典」です。

出版社: 標準治療[link]
編集: 寺下 謙三
価格:5142
収録数: 1787疾患1565
サイズ: 21.8x15.6x6.6cm
発売日: 2006年7月
ISBN: 978-4890417162