data-ad-slot値が不明なので広告を表示できません。

自分で管理できる喘息
【じぶんでかんりできるぜんそく】

標準治療コラム > 呼吸器

ピークフローメーターの実用

 最近の喘息治療の向上に、患者さんが自宅で自分の呼吸機能を手軽に知ることができるピークフローメーターの普及も重要です。
 ピークフローメーターは20cm程度のごく軽い器具で、思いっきり息を吹き込むことで最大呼気量を測定します。その最高値を毎日みることによっておおよその呼吸機能の変動が把握できます。数値の変化により患者さん自身が重症度を把握でき、また運動や仕事の前後などに測定することにより喘息を悪化させる原因がわかるなどの利点もあります。
 例えば、普段は1日2回、抗喘息薬の服薬・吸入前に測定することが推奨されていますが、その値は最良値の80%以上、朝・夕での値の差(日内変動)は20%以下が目標値となります。発作の時もピークフローメーターを測定し、自己の最良値または基準値の80%以上あれば軽症、50~80%ならば中等症、50%以下ならば重症といった客観的な判断が自分で可能になります。ピークフローメーターの値は、患者さん自身が症状を自覚する前に悪化するので、発作が重症化する前に手を打つことができます。
 実際のところ、喘鳴(ぜいめい)や呼吸困難などの症状を患者さん自身が自覚するのは、呼吸機能が40%以上低下してからともいわれています。また、喘息患者さんや家族は発作に慣れているので症状を軽くみてしまうことも少なくなく、そういった意味でも、患者さんが手軽にかつ客観的に自己管理できるピークフローメーターの導入の意義は大きいのです。 (佐野靖之


寺下医学事務所
「標準治療」
JLogosID : 14820744


data-ad-slot値が不明なので広告を表示できません。

【辞典内Top3】

感冒様症状  粘稠性  除外診断  

【関連コンテンツ】

広告を表示できません。

【この辞典の書籍版説明】

「標準治療」寺下 謙三

約570の病気の情報 (症状、診断方法、標準的な治療方法、予後、生活上の注意など)を診療科目別に掲載している 「家庭の医学事典」です。

出版社: 標準治療[link]
編集: 寺下 謙三
価格:5142
収録数: 1787疾患1565
サイズ: 21.8x15.6x6.6cm
発売日: 2006年7月
ISBN: 978-4890417162