口のカンジダ症
【くちのかんじだしょう】
【標準治療】 病名 > 歯科・口腔外科
人体には、およそ700種もの細菌が日常的に寄生しており、その半分の350種は口腔内に存在するといわれています(口腔常在菌)。カンジダ属と呼ばれる一群のものの中で、カンジダアルビカンスといわれるものが主ですが、これも口腔常在菌の一種ですから口腔から検出されることは異常ではありません。常在菌はその数が少なければ特別な症状を出したり、発病には至らないものですが、一定の量を超えると治療が必要な状態を引き起こします。すなわち、舌、頬の内側、歯肉(歯茎〈しけい〉)、入れ歯にヨーグルトのような白い膜のようなものができ、こすってもなかなか取れません。
カンジダはむし歯や歯周病を起こす細菌とは異なり、真菌と呼ばれる黴(かび)のような微生物ですから抗生物質が効かず、治療期間が長引くことが多いようですが、カンジダ菌は耐性がないので薬の効果が期待できます。
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【この辞典の書籍版説明】
「標準治療」寺下 謙三 |
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約570の病気の情報 (症状、診断方法、標準的な治療方法、予後、生活上の注意など)を診療科目別に掲載している 「家庭の医学事典」です。 |
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