歯科金属アレルギー
【しかきんぞくあれるぎー】
【標準治療】 病名 > 歯科・口腔外科
金属アレルギーによる口腔内疾患は、口内炎、口角炎、舌炎、口腔扁平苔癬(たいせん)などです。全身疾患としては、全身性接触皮膚炎、掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)、扁平苔癬、偽アトピー性皮膚炎、顔面湿疹などです。こういった症状が出た場合、歯科や皮膚科などで対症療法を行いますが、その療法で治癒しなかったり、一時的に治癒しても再発を繰り返したりして他の原因が確定できない場合には、歯科金属アレルギーが疑われる可能性があります。一説には、手指に湿疹、皮膚炎を生じて対症療法でまったく治らなかったり、再発を繰り返す患者の60人に1人は歯科金属アレルギーの可能性があるという報告もあるそうです。
しかし、アレルギー症状があるからといってすぐに歯科金属アレルギーに結びつけるのではなく、原因アレルギーを検討し、検査で強い金属アレルギーがあって、その金属が口腔内にあるときで、あらゆる対症療法が無効な時に、歯科医師と相談して歯科金属の除去もしくは他の材料への変更を検討することが望ましいと思います。
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【この辞典の書籍版説明】
「標準治療」寺下 謙三 |
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約570の病気の情報 (症状、診断方法、標準的な治療方法、予後、生活上の注意など)を診療科目別に掲載している 「家庭の医学事典」です。 |
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