舌の痛み・舌痛症
【したのいたみ・ぜっつうしょう】
【標準治療】 病名 > 歯科・口腔外科
舌の痛みには、炎症、びらん、潰瘍(かいよう)などの病変が該当する部位に認められる場合には病名が確定でき、治療方針も容易に立てられます。また、鉄欠乏性貧血によって起こるプラマービンソン症候群による舌炎(ぜつえん)、ビタミンB12の欠乏で起こるハンター舌炎などの全身性病気の症状として現れる場合も診断がつけられ、痛みを止めることができます。
しかし、これらの範疇(はんちゅう)には属さない、他覚的器質的に異常が認められず、患者さん本人にしか理解されない舌痛を訴えるケースが近年急増してきました。この場合は口腔心身症の1つとして舌痛症と命名されます。舌痛症の患者さんは男女差が著しく、男性も決してないわけではありませんが、40歳代以上の女性が圧倒的に多いのが特徴です。このことから、更年期障害が背景にあると考えられるケースが多いわけですが、これが直接的な成因なのか、あるいは素地なのかについてはまだまだ不明なところが多いようです。
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【この辞典の書籍版説明】
「標準治療」寺下 謙三 |
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約570の病気の情報 (症状、診断方法、標準的な治療方法、予後、生活上の注意など)を診療科目別に掲載している 「家庭の医学事典」です。 |
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